かなえるのゲームぶろぐ

プレイしているゲームのことなどを書いていく、備忘録のようなブログです!

【ゲーム】「NIGHT IN THE WOODS(ナイト・イン・ザ・ウッズ)」をクリアしました。【感想】

容赦なく心に刺さってくる、大人向け青春ストーリー。

 

こんにちは、かなえるです(ˇωˇ)

今回は「ナイト・イン・ザ・ウッズ」というゲームをクリアしたので、その感想を。

 

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こちらがスタート画面。すでに良ゲーの雰囲気。

 

多くの人が共感するであろう、子どもから大人になることへの戸惑い。

舞台は「ポッサム・スプリング」という、小さな小さな町。どんどん寂れてきていて、スーパーがなくなっていたり、空き家が増えていたり、若者がどんどん街の外へ出ていったり――あれ、どっかで聞いた話だな。って思いません? 少なくとも、わたしの住んでいる町は同じような感じです。幸い、スーパーは昔と変わらずありますが、その代わり商店街はすでに息絶え絶えです。

 

そんな町で育ち、大学進学のために町の外へ出た20歳の主人公・メイが、ある日大学を中退して町へ帰ってきたところからストーリーははじまります。

街を自由に散策しているあいだに、町の住民たちや友人と再会したり、道に”衝撃的なもの”(これはもうゲームやってもらうしかない 笑)が落ちているのを発見したり、謎の失踪事件を追ったり、町の歴史に触れたり――1週間という時間しか経っていない(のちのち母との会話で出てくる)らしいんですが、すっごい濃い時間です。

 

メイは自由奔放で非常にアクティブ。学生時代から色々な”やんちゃ”をやってきた、おてんば娘。やんちゃ仲間である友人、グレッグ、アンガス、そしてビーと、町に帰ってきてからも変わらず遊びまくります(笑)

 

 この他にも、蛍光灯振り回して遊んだり、森の中でクロスボウ撃ちまくったり、いろんなところに侵入したり――しまいには「犯罪バンザイ!」とか言っちゃう(笑)

 

だけど、友人たちはいつまでも子どものままではなかった。一緒にふざけていたりするんだけど、ちゃんと未来を見据えていたりするんですよ。

 

 

そんな変化に、メイは焦るんです。自分からどんどん友人たちが離れて遠い場所へ行ってしまうんじゃないか。自分は大人として生きられるのか――20歳という微妙な年ごろにありがちな不安定な感情を、メイは時折くちにするんです。

 正直、このメイの台詞には泣きました。同じような思いをした経験があって、いやいまも思うことがあるから、本当に痛いほどわかるんです。胸の奥をぐりぐり抉られるような気がしました。

子どもから大人へ変わろうとする葛藤と、何をしたいのかわからないモヤモヤ。そして周囲が変わっていく悲しみと焦り。そういうのがひしひしと伝わってきます。

あと、このメイの両親のやさしさ! 実家の問題(家が担保になってて……とかいう)も色々と浮き彫りになってくるんですが、メイには気にするなって言うんです。メイの大学進学が負担だったということもわかるのに、それすら気にするなって言うんです。

それどころか「わたしたちは何があってもメイの親だから。愛してるよ」みたいなことを言ってくれるんです……親って……すごいですよね……(´;ω;`)

 

台詞の言い回しがステキ!

Switch版、PS4版発売にあたって、文章の翻訳だけではなく、台詞ひとつひとつを丁寧に翻訳されたそうです。頻繁に出てくるスラング話し言葉などを、世界観を壊さないように心掛けた――ということで。この地道で細かなローカライズが、より魅力を引き出しているんでしょうなあ。

 

 若者が主人公なだけに、結構おもしろいやりとりや、イマドキの言葉遣いがぽんぽん飛んでくるんですよね。それが心地よかったし、懐かしかった(^^;

その他に町の中の掲示板や、メイの日記まで、雰囲気を壊さぬように翻訳されているとか。すごく小さなところまで徹底されたローカライズのおかげで、違和感なくプレイできました😊 ナイス!👍

 

ゲームの中で遊べるゲームだってあるんだよ!

この「ナイト・イン・ザ・ウッズ」、本編以外にもハマるものがあるんです。

 

 この、ベースの練習という名の音ゲー!!!!

これはもうね、音ゲーマーのわたしにとってはうれしいお話ですよ! 

結構な難易、そしてストーリーが進行していくにつれできる曲も増えるので、めっちゃ楽しかった!

そしてクリップには残っていないんですが、メイのPCで遊べる2Dアクションゲームとかね! あれは時間泥棒だったなあ……(1時間は遊んでた)

 

友人のグレッグとやった”やんちゃ”もミニゲームっぽくておもしろかったですねえ。蛍光灯バッティングとか、クロスボウシューティングとか。

……あと、プレッツェル盗みとかね!(笑)

 

グレッグがとにかくイケメン!

メイと行動をともにするのが何かと多い友人、グレッグなんですが、彼がとにかくイケメンなんですよね!

最初は「何だコイツ、ただのイかれたヤツじゃねえか!」って思ったんですが、まあかっこいい。

なんででしょうね、見た目はキツネなのにね。

(このゲームは、動物たちが人間のような生活をしているっていうアンバランスさがウリのひとつなんです 笑)

 ねえ、これ完全にカレカノでしょう?! デートでしょう?!(混乱)

でも彼には、アンガスという恋人がいるんです……ゲイなのかバイセクシュアルなのかわからないんですが、彼の恋人は男の子なんですよね……わたしは全然偏見ないんですけど、知ったときは驚いたし、ストーリー中にメイが”昇格”することあるかなあ、とかひそかに思ってましたけど、まあ勝ち目なかったですよね!(泣)

それでもグレッグは、本当にメイのことを大事に思っていてくれて、なんだかんだ言いつつも彼女を信じてそばにいてくれたし、台詞ひとつひとつにメイへの愛情を感じるんですよ……まさかキツネにキュンキュンする日が来るとは思わなかったぜ……!

でもメイとグレッグは、友達以上恋人未満の関係をずっと続けていくんでしょうね……そして、彼とアンガスが幸せに暮らすのをそっと見守r……あれなんだろう、back numberの曲が頭の中で流れてきたぞ……?!


back number - 恋 (Short ver.)

泣く、この曲めっちゃ泣く。

 

悪夢がカギになる。

町に帰ってきてからというもの、メイは変な夢を見るようになります。

真っ暗な闇の中をうろつくんですが(そこの曲がかっこいいんだよなあ~!)、次第にその夢も変わっていくんですよね。

 この暗いスクショが夢の中。

夢って潜在意識だったり、その日の出来事を整理するために見る……的な感じだった気がするんですが、そう考えると、メイはずっと葛藤の中で生きていたのかなあ、って。

メイは一見明るくサバサバしたやんちゃ娘なんですが、一方で繊細だったり、深いところで考え込んでふさぎ込んで、わけわかんなくなっちゃったりするのかなあ、とストーリーを進めていくうえで感じました。それでたまに、病んでる一面とかがチラチラッと見えて、人間らしさが出てくるんですよね。だから親近感が湧く。

 このスクショは、ラスト近くなったときに起きたイベントでのものなんですが。

森の中に、この中央の大きなモノ(かつてグレッグたちと作ったものらしい)に言ったと同時に、いろんなものにお別れを言ったみたいで、勝手な解釈ながら思わず泣いてしまいました。

こうやって人は成長していくのかなあ、自分という人間を作っていくのかなあ、と思いましたね。

 

生きることに迷ったことのある人、生きづらさを感じたことのある人におススメしたい。

わたしがプレイするゲームって、不思議とこういう「生きることをつらく感じたら?」という問いかけをしてしまうものが多いんですが(^^;

まさにこのゲームもそうで、単なる娯楽としてのものではなく「こういう考え方もあるよ」「こんなことがあっても乗り越えられるよ」「生きていれば何とかなるかもしれない」と思わせてくれるんですよね。

 

20歳のときのわたしは、メイとは違って就職していたんですが、うつ病を患って退職し、治療しながらも細々とスーパーで働いていたんです。

いまはまったく繋がりもなくなってしまいましたが、病んでいたわたしを外に連れ出してくれたり話を聞いてくれたりしていた友人たちには、本当に感謝しています。

本当にメイやグレッグたちのような関係性でした。未成年だけどお酒飲んだりタバコ吸ったり、夜中に車に乗って遊びに行ったり――もう時効だと思うので書いてますが(笑)

だからなのか、余計にメイへ感情移入してしまいました。周りが変わっていくことへの恐怖や焦りが痛いほどわかるし、自分が変われない、変えたいのにどうしていいかわからない、そういうのだって常日頃いまだに感じてしまうものだから、もう……つらくて、つらくて。

 

同じような経験をした人はもちろん、そうでなくても、自分がもしこんな立場だったら……とか、考えてみるのもいいかもしれません。

平凡な日常に、ガッツリと突き刺さるゲームを。

 

 


Night in the Woods [Indie World 2018.12.27]

■NIGHT IN THE WOODS(ナイト・イン・ザ・ウッズ)

発売:2019.3.28

ジャンル:2Dアドベンチャー

プラットフォーム:PlayStation 4Nintendo Switch、Steam